Web上で完結する動画編集サイト「KAPWING」を2ヶ月間使ってみた感想

Web上で完結する動画編集サイト「KAPWING」のProプランを契約し、2ヶ月間みっちりメインで利用してみました。
個人的に良かった点、悪かった点について書いていきます。
日本語のレビューが少ないので参考にしていただけたら幸いです。

KAPWINGを見る

総合評価

総合評価
価格
 (3)
機能
 (5)
使い勝手
 (4)
サービス連携
 (5)

どんな人におすすめ?

KAPWINGをおすすめできる人、おすすめできない人はこのようなイメージです

おすすめできる人
  • Chromebookを使って動画編集したい人
  • Google DriveやSoundCloudなど、他のサービスも合わせてよく使う人
  • スマホ、ノートPC、デスクトップPCなど、デバイスに縛られることなく動画編集したい人
  • リアルタイムで共同編集したい人
おすすめできない人
  • 動画編集をとことん効率化したい人
  • 凝ったデザインのテロップをつけたい人

価格

価格はこちら。単純明快な料金体系です。

月額プラン
出典:https://www.kapwing.com/pricing
年額プラン
出典:https://www.kapwing.com/pricing

多くの動画編集サイトは3,4個のプランがありますが、KAPWINGはFreeかProかの二択です。
あとから上位プランに変更したくなる懸念が無いので安心して選ぶことができます。

良かった点

機能的なデザイン

まず目に入るのがこの機能的なデザイン。直感的に操作することができるのでストレスなく操作できます。

レスポンシブデザインにもなっていて、スマホでもタブレットでもきれいに配置されます。

充実したヘルプ

KAPWINGはヘルプが充実しており、困ったことを検索すれば高確率で公式ブログか公式YouTubeチャンネルがHITします。

レンダリングが快適

クラウドの動画編集サイトでは共通する利点ですが、レンダリングをサーバー上で行ってもらえるので非常に快適です。
パソコンが重くならないので、待ち時間に他の作業ができます。

細かい設定が可能

Webサービスとは思えないほど対して細かな操作ができるようになっています。
他の動画編集サイトに比べてKAPWINGの機能はかなり充実しています。

リアルタイム共同編集

ほとんどの他の動画編集サイトでは「共同編集」はできても「リアルタイム」ではありません。
ですがKAPWINGはリアルタイムで共同編集ができます。
Google DocsやMicrosoft Officeのような機敏さなのでタブの閉じ忘れを気にすること無く編集できます。

サービス連携

多くの動画サイトでは上位プランの付加価値で音源やエフェクトを提供するのが主流ですが、KAPWINGでは素材は別のサービスを活用してねというスタンスを取っています。

そのため、KAPWINGは様々なサービスと連携することができます。
例えばメディアのアップロードはファイル、YouTube、Google Drive、Google Photosからアップロードできます。

音源はファイル、YouTube、SoundCloud などからアップロード可能です。
私的利用ではない動画については著作権に注意する必要がありますが、SoundCloudやYoutubeで「帰属表記があれば商用利用OK」というものもあります。探し方に慣れればこれで十分良いものを見つけられます。

画像編集機能

「画像編集ツール」と名乗ることができるほど、このサイトの中で画像編集することができます

ぼかしを加えた例
画像調整
フィルター一覧

機能追加が多い

KAPWINGの公式サイトで「毎日良くなる」「素早く挑戦する」などに価値を置いていると宣言がありますが、利用者に分かるほど日々改善が加わっています。
機能的なデザイン」がトレンドに合わせて最適化され続ける安心感があります

毎日をより良くする
私たちは卓越性を追求し、高品質のソフトウェアを書くという技術を大切にしています。仕事では、日々向上心を持って挑戦していきたいと思っています。

日本語訳(DeepL翻訳より)

スマホでの作業環境

100%完全にスマホとPCで同じ操作を行うことができます。
機能的なデザイン」にあるように、デザインもスマホに最適化されています。
スマホで撮影してそのままアップロード→PCで編集 といったことが可能です。

クロマキー合成が可能

グリーンとブルーでクロマキー合成ができるのでいつも使う素材を別ファイルに書き出しておくことができます。

悪かった点

Webサイトゆえの限界

KAPWINGは他と比較してもプレビューが快適な印象ですが、レイヤーが多くなると全ての動作が遅くなります。
おそらくWebサイトゆえの限界で、16GBのメモリーを積んでいてもそのタブだけが遅くなります。
こだわりを詰め込みすぎないことを意識する必要があります。

レイヤーが増えやすい

テキスト一行一行、図形一つ一つがレイヤーとして積み重なります。
まとめることができないので、エフェクトを付ける場合に少し大変です。
例えばこんなデザインをすると、

上から動画、BGM、青文字、白文字、灰色の四角、灰色の文字とどんどん積み重なります

機能の部分なのでこれはいつか改善されるかもしれないです。

ショートカットキーが少ない

基本的なショートカットキーは用意されていますが、豊富ではありません。
効率化を極めたいと思う方には大きなデメリットになります。これもWebサイトの限界ですね。

日本語に未対応

慣れの問題ではありますが、日本語には対応していません

おわりに

KAPWINGは機能、使い勝手、サービス連携が素晴らしく、「Web上でここまでできるの?!」と感動しました。
常に改善が加わっていることで安心感もあります。
筆者としてはクラウドの動画編集サイトの中でかなりおすすめのサービスです。
無料で全ての機能をチェックできるので自分の環境で開いてみることをおすすめします。

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