ギリギリ賛成されないアイデアは率先して言った方がいい

「マクドナルド理論」をご存知だろうか。
良いアイデアが出ないときに使える考え方だ。

マクドナルド理論とは

Jon Bellさんが提唱したもので、「実行可能なアイデアのうち最低のもの」を提案することによって、ディスカッションが始まり、人々が急にクリエイティブになることを言うそうだ。

友人A「昼食どこに行く?」
一同「・・・」
誰か「マクドナルドはどう?」
友人A「マクドナルドよりはこの店の方がいいんじゃない?」
友人B「マクドナルドよりはあの店もいいぜ」

「最悪のアイデアで氷を割ってしまったかのように、議論が始まると、人々は急に創造力を発揮するようになるのです」という考え方だ

※マクドナルドを当て馬にするのは罪悪感がありますが…

考察

これはすごい。

みんなアイデアを持っているのに、「批判されるかもしれないアイデア」だと思うから口に出せない。
そこで最も批判されるものを提案することで「よりマシなアイデア」に変化するのだ

これをどんな場面でも活用できるだろうか?

偉い人だけが強い発言権を持っている場合

偉い人「マクドナルドはどう?」
一同「偉い人が言うんからマクドナルドに決定だ」
→決定してしまう。このパターン聞いたことがある

声の大きい人がいる場合

誰か「マクドナルドはどう?」
声の大きい人「前例無いからなぁ、もっといいアイデア出してよ」
→議論が進みそう

批判する人がいない場合

誰か「マクドナルドはどう?」
同僚A「何も無ければそれでも良いと思います」
→ほぼ決定決定してしまう。これもよくある

批判を是とする場合

誰か「マクドナルドはどう?」
同僚A「だったらこっちの方がいいよ」
→議論が進みそう

つまり

こう考えると、少なくとも批判されることが前提条件で必要そうだ。
議論を誘うためには「それでもいいや」とギリギリ思えないラインを攻めることも大事な気がする。

グループで良いアイデアが出ないときは、
批判していいよ、という状況を作った上で批判される意見を言うことを心がけていきたい