Google Pixel Buds Pro を購入しましたので個人的な感想を書いていきます。
Google Pixel Buds A-Series も愛用していましたので、それとの比較も載せていきます。
結論
2つのイヤホンの違いを一言で言うと、こんな感じです。
A-Series:生活に溶け込むイヤホン
Pro:生活に溶け込むイヤホン + 音楽を聞くイヤホン
どちらも、生活のあらゆる状況で使いやすいイヤホンです。
Proはさらに音質とノイズキャンセリングを付け足した、というイメージです。
筆者の音質に対する感覚
どのイヤホンのレビューも、大体
「音質がいい」「安かろう悪かろう」「低音がいい」
の3つが共存しています。
それは相対的な話なので、レビューを言う人の基準はどのレベルか?
その人はどんな機器を使ってきたか?
を知ることが大事だと思っています。
僕は音響マニアでも無く、無関心でもない、割りと音楽が好きな人です。
詳細を少し紹介します。
筆者が使ってきた機器
- SONY WH-1000XM4(ノイズキャンセリング付き無線ヘッドホン)
- SONY MDR-CD900ST(業務用モニターヘッドホン)
- AfterShokz Aeropex(骨伝導イヤホン)
- SURE SE215(モニターイヤホン)
- DENON 7L シリーズ(5.1chホームシアターシステム)
- Google Pixel Buds A-Series
こう見ると今まで結構使ってますね…!
価値観の変遷
最初は皆こんな感じ
SONY MDR-CD900STを聞いて他のイヤホンの音の偏りを認識した。
これは低音が強調されている、これは高音が出ていないとか分かるようになる。
これは加工されているけど全体としてキレイということを感じるように(BOSEとか)
一定のレベル以上は違いが分からないことが分かった。
一定のバランスが整ってないと聞くに堪えないことが分かった。(1000円程の”低音強化”イヤホンとか)
全体としてキレイで、加工してもバランスが崩れていないほどほどの音質で聞ければOKという考えになる
音質
※「筆者の音質に対する感覚」をベースとした主観です
A-Series
聴くに耐えるが、低音域はいびつ。
低音域の中にすごく強調している音域と全く出ていない音域があるように感じます。
ただ全体としてはそこまで違和感が無いので、BGMとして聞くには問題ない音質です。
ながら聞きにはちょうど良いですが、音の隅々まで聞きたいと思うときに選ぶことはありません。
Pro
聞きたいと思える音に感じます。
ちゃんと全体の音域が出ていて、解像度も高く感じます。
全体の音域が出ている上で、低音域が加工されています。
モニターヘッドホンで聞いたこと無い人が「低音すごい」と言いたくなる感じに盛り上がっていて、少し特徴的です。
加工されていてもバランスが整っているので「聞きたい」と感じます。
若干、インスタ映えみたいな音です。
ちゃんと音の隅々まで聞きたいと思うとき、SONY WH-1000XM4が近くにあればそっちで聴きたいですが、
取りに行くくらいなら「Pixel Buds Proでいいか」と思うくらい整った音に感じています。
つまりとても良いです。
追記:ロスレス音源で聞いた場合は SONY WH-1000XM4 よりも解像度がかなり劣ります。
装着感
A-Series
かなり良かったです。
僕の耳では落ちそうに感じたことはありません。
小さいので安定感があります。
Pro
正しくつければかなり安定感がありますが、慣れるまでは不安でした。
A-Seriesよりも本体が少し大きいです。
耳の内側全体で支える構造になっていて、一見変わった形状をしています。
形状に合わせて耳の内側全体に乗せる&イヤーピースのサイズを合わせる ことで安定感が出ますが、最初は付け方に慣れず、落ちそうな感覚がありました。
慣れればすごく調子いいです。
全体で支えているからか、今付けているの?というくらい付けている感じがしません。
長時間付けていてもあまり疲れません。蒸れの方が先に気になってきます。
丸一日付けているとちょっと耳が痛くなりますけどね…
ノイズキャンセリング
A-Series
ノイズキャンセリングは搭載されていません。
ですが、アダプティブサウンドはかなり良いです。
この機能で気に入ってProも買ってみようと思いました。
掃除機の音、洗い物するときの水道の音、換気扇の音、ケトルでお湯を沸かすときの音、トラックが横切るときの音、大きな音の反応して音量をあげてくれるからずっと音楽を聞くことができます。
料理や散歩しながらYoutubeを聞いていても、話している声がかき消されません。
「BGM用としてしか使わない」と思うならアダプティブサウンドで十分かもしれません。
ノイズキャンセリングは音を消滅させる機能ですが、アダプティブサウンドは音を大きな音でかき消す機能です。
大きな音がなったら、確実に分かります。
自分の身の回りの変化に早く気付くことができるので、アダプティブサウンドはBGM用途として優秀です。
Pro
かなり高精度なノイズキャンセリングに感じます。
SONY WH-1000XM4と比べても遜色無いレベルです。使っていて違いを感じません。
ビニールの音とか、自分の声とか、ものが落ちた音とかは聞こえます。
どのノイキャンも共通ですが、中音域、高音域、骨を伝う音、突発的な音には対応していないようです。
それは生活に必要な音なのでむしろ良いと感じています。
電話するときに自分の声が大きく聞こえるのが嫌で、話す時は骨伝導イヤホンを使っているのですが、このイヤホンは自分の声が大きく聞こえにくいように思います。
操作感
どちらも同じくらい使いやすいです。
両耳ともタッチできるというところが気に入っています。
どちらかの手が空いていれば操作出来るので、操作に困ることはありません。
まとめ
A-Seriesは「生活に溶け込むイヤホン」という言葉があっている気がします。
BGMとして音楽を聞いたり、Youtubeを見たりするのに使いやすく、家事をしているときや散歩するときなど、ながら聞きする用途で非常に活躍します。
アダプティブサウンドとタッチパネル操作が使いやすく、自動で音量を変えてくれるし片手が空いたら操作出来るし、生活の中で音楽を聞く時間が増えるアイテムです。
Proは「生活に溶け込むイヤホン」に加えて「音楽を聞くイヤホン」という要素が追加されているという印象です。
音質が向上してノイズキャンセリングがついたおかげで、BGMとしてだけではなくちゃんと音を聞きたいという場面でも活躍します。
もちろん、上には上があるのでもっと良い音響で聞きたいときはそちらで聞いた方がいいですが、
何しろ小さくて手軽なので、外出するときはPixel Buds Proだけ持っていけば「そこそこスペシャルな音響」で聞けます。
ノイズキャンセリングの効果は大きく、環境音が聞こえないことでより満足感のある音質を楽しめます。
音質が良い+装着感が良い+高精度なノイズキャンセリング+両耳分離型 だから、生活の邪魔にならずに音楽を楽しめます。
どちらのイヤホンも、「生活の中に音楽が溶け込む」というところで他には無いイヤホンだと思います。