Gboardには「GODAN」というキーボード配列が搭載されています。
両手フリック入力を使っていた筆者がGODANを練習して1年以上経ったので思ったことを述べていきます。
結果
フリック入力以上、リアルキーボード未満の速度で打てるようになりました。
とても満足しています。今後も使っていきたいです。
しかし、慣れるまでがかなり大変でした。
まともに打てるようになるまで何ヶ月もかかりました。
習得までの労力が大きなデメリットだと思います。
使い始めたきっかけ
GODANを使い始めたきっかけはGboardにあって気になったからです。
結構昔からあるのは知っていて、長い間廃止になること無く存在しています。
そんなに使いやすいものなのかと気になって使ってみました。
GODANについて分かったこと
長所
- Google 謹製のため、動作が安定している
- フリック入力よりも早く入力することができる
- 両手を使うことを前提とされているため、普段から両手で入力する人にとっては打ちやすい
- 大きい画面のスマホで入力しやすくなる
短所
- 別のデバイスを触るとき、フリック入力だから混乱する
- 小さいスマホだと入力範囲が小さくて打ちづらい
- Googleキーボードにしかこの配列が存在しないため、廃止のリスクが大きい
- 英語の入力は不向き。出来なくもないが、変換候補が日本語優先になってしまう
- 片手しか空いていない時に入力速度が下がる(が、そんなに困らない)
結局早く打てるの?
労力を度外視すれば、フリック入力やqwerty配列より早く打てるポテンシャルがあると思います。
フリック入力より早くなる理由
まず、フリック入力はかなり打ちやすいキーボードです。
1文字を1フリックで打てるのはかなり早いです。
フリックの短所として、同じ指で別のキーをフリックしなければならないという部分があります。
すべての指で、基本はタップのみの操作のGODANは次のキーを入力するまでのインターバールが圧倒的に短く、結果として若干早くなるのではないかなと思います。
濁音、半濁音、促音(っ)、拗音(ゃゅょ)はGODANの方が早いです。
「じゅんしゅ」→jun(sy)u
「らっきょう」→r(ak)k(yo)u
「がびょう」→gab(yo)u
※()内は1フリックで行える
のように打つことができます。
qwertyより早くなる理由
qwertyの場合「ki」「hu」「sa」などは同じ指で打つ必要があります。
GODANは必ず別の指になるのでqwertyを超えることができます。
おすすめできる?
すでにフリック入力が出来るほとんどの方にはおすすめできません。
なぜなら、習得するメリットはあるけど習得する労力が大きすぎるためです。
スマホで長い文章を書く人や効率化を極めたい人にのみおすすめできます。
入力速度のポテンシャルを比較すると
音声入力 >>> 物理キーボード入力 >> GODAN > フリック入力
というイメージです。(僕の頭の中では)
フリック入力が既に優秀な入力システムなので、一から覚え直しても日常が余り変化しません。
ちょっと限界突破するだけです。
慣れて半分ブラインドタッチみたいに打てるようになったら「この量の文字ならパソコンで打とう」と思うことは減りました。
でも、その程度です。
スマホでブログ書くぜって人とかならメリットが大きいですが、
そうではない人にとってはメリットが少ない気がします。
これから習得する人へ
それでもGODANを習得する方へのメッセージです。
入力のフォーム
スマホを両手で持つと良いです。
AIUEOを左手で、それ以外を右手で操作すると打ちやすいです。
おすすめの設定
キーボードの高さを最大にすると打ちやすくなります。
英語の入力の為にqwerty配列は残しておくのがおすすめです。
GODANではカバー出来ないことがqwerty配列でできます。
おすすめの練習方法
僕は下記のアプリを使って練習しました。
フリック回転寿司(Androidアプリ)
最初の練習におすすめです。
レベルごとにランキングが出るのが楽しいです。
ここで練習するとフリック入力を凌駕する瞬間を体感できます。
フリックラーニング(Androidアプリ)
回転寿司でお腹いっぱいになった頃におすすめです。
記号(!?)、促音(っ)、拗音(ゃゅょ)などを絞って練習できるのが良いです。
AIUEOのフリックで促音(っ)や拗音(ゃゅょ)を入力する練習をするのに最適です。
フリック入力とローマ字(web)
冒頭の動画はこのサイトで入力しています。
文章を打つ練習に最適です。
このサイトで満足に打てる頃には、普段使いで不便することは無くなりました。
まとめ
GODAN配列はフリック入力よりも早く入力できますが、習得までに多くの労力が必要です。
すでにフリック入力を使える人にとっては労力に対してのメリットが少ないため、おすすめできません。
一度使えるようになればフリック入力よりも早く入力できるため、効率化を極めたいと思う人におすすめできるキーボード配列です。